10.正義

「殺しに正義もくそも無い。あるのは選択だ。どんな理由でも殺しに値する理由なんてない。逆をいえば、人はどんな理由でも人を殺すという事だ」(ストロベリーナイト「過ぎた正義」より)

そういう時代、で片付けてしまえばそれまでだけど。
選択肢の一つになってしまっているなんて恐ろしい世の中だな。

凶器は様々。ドラマで見るような「刃渡り30センチの…」とは限らない。手を触れなくても、見えない凶器は沢山ある。

このネットも同じ。
凶器にするには十分すぎる威力を持っていると思う。
だから気をつけなきゃいけないけど。

年に1回あるかないか程度、よく分からない人に叩かれるけど、そもそも見ず知らずの人を叩くという行為をモラリストはしない。
極めて稚拙でどうでもいい事だ。
まぁ、育てた保護者の影響なのかな?お里が知れるとはまさにこの事か。

そんな人たちは正に叩くことこそ正義だと思っているように感じる。
「みんなの代わりに叩いてくれてありがとう」と言われることはあっても「おかしい」と言われる筋合いは無いという感覚だ。

しかし仮に代わりに叩いてあげたとして、それによって被る被害を考えれば、自ずとデメリットしかないことは容易に想像がつく。
叩けてスッキリするかもしれないが、スッキリした後すぐに冷ややかな目で見られるわけだし。つまり、代行ではなく意図して自らやっていると言う説が優位である。

そうなると、正義の定義とは何だろう。
善悪の善であるとは言えない気がする。
悪からしたら悪こそ正義。

近い将来、この正義の犠牲になる人が出てこないといいけれど。

Fin.